血栓症について

投稿日:2014年1月20日|カテゴリ:お知らせ, 婦人科・産婦人科

低用量ピル(月経困難症治療剤・避妊)服用中の患者様へ

服用中の方の死亡例が3例になり、厚労省から以下のような注意が出されました。
当てはまる事象が起こった場合は、直ちに服用をやめてご連絡いただくか、救急医療機関を受診するようお願いいたします。
ただ、すでに掲載しているように、血栓症の発症頻度はそれほど高いものではありません。
妊娠による血栓症の発症率の5分の1程度です。
現在服用中の方がすべて危険なわけではありませんので、落ち着いてご自分の状況を見極めていただき、ご心配な点はご相談くださるようお願いいたします。
ヤーズに関しては2010年11月16日の販売開始以降、2014年1月7日までの間に、本剤(ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠)との因果関係が否定できない血栓症による死亡が3例報告されております(推定使用患者187,000 婦人年(注))。
このような状況を考慮し、本剤の「使用上の注意」に「警告」を新設し、注意喚起することに致しました。
(注)婦人年:1人の女性が1年間に本剤(1シート28錠)13シートを使用したと仮定して算出した推定使用患者数

ヤーズ含めて全ての低用量ピルの服用にあたっては、以下の事項に十分ご留意ください。

  • 血栓症があらわれ、致死的な経過をたどることがあるので、血栓症が疑われる次のような症状があらわれた場合は、直ちに本剤の投与を中止し、適切な処置を行ってください。

血栓症が疑われる症状

  1. 下肢の急激な疼痛・浮腫
  2. 突然の息切れ、胸痛
  3. 激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺・構語障害
  4. 急性視力障害  等
  • 本剤の服用患者には、このような症状があらわれた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するよう説明してください。
  • 本剤の服用患者には、患者携帯カードを必ずお渡しいただき、他の診療科、医療機関を受診する際には提示するよう説明してください。